れいちぇるのおつまみなブログ

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なにもできなかった日も、ツイてない日も、とりあえず日記を書こうと思う

30代の女性は「これをやれば気分がアガる」といったセルフケアの方法が分かっている。いつでも余裕がある。あーもう無理だ、全部上手くいかない。ツイてない。そんな日も慌てず「まあ何とかなるでしょう」と落ち着きを払っている。

30代に入る前の私は、そんなキラキラ大人レディを想像していた。しかしながら今の私はそんな理想とはかけ離れている。未だに毎日ポジティブでネガティブで、笑顔になったと思えば眉間にしわを寄せたりと、常に慌ただしい。今日も羽織りのシャツを裏返しに着ていることに気づかず美容院に行った(これはだらしないだけもしれない)。

そんな余裕のない日々を送る私が少しでも理想の女性像に近づくために(カオスな日常を肯定するために?)最近始めたのが日記である。きっかけは、柚木麻子さんのエッセイ『とりあえずお湯わかせ』だった。

ナイルパーチの女子会』、『ランチのアッコちゃん』、『BUTTER』、数々のヒット小説を生み出す柚木麻子さん。女性のダークな心理描写を書かせたら彼女の右に出る者はいないと思う。そんな彼女が日常を包み隠さず、いい意味でダラダラと書いたこのエッセイ集が私に突き刺さった。

傍から見たら順風満帆な作家ライフを送る柚木さん。そんな彼女にも「今日も何にもできなかった」と嘆く日、冷たいものをとらないぞと決めた次の瞬間にアイスカフェラテを注文する夏、子供にYouTubeを見せっぱなしにして何とか仕事を仕上げようとする夕方、気分をアゲようとアップルパイを焼く時、そんな焦りと不安とブレブレな心と戦う日がしっかりあるんだと教えてくれた。そして何より書くことでどんな日常も立派な文学であると思った。

一時。仕事をするべきだが、読書・漫画タイム。早く寝なきゃと思いつつ、いつも三時ぐらいまでは読み続ける。寝る前にスマホは見ないようにしているが大抵見てしまい、寝付けない。

『とりあえずお湯わかせ』柚木麻子

私には作家さんのような語彙力も表現力もない、でも書くことは出来る。自分だけのために1行でもいいから、その日あったことを日記帳に書く。ツイてない日をあーツイてなかったと愚痴って終わりにしてもいい。でも書くことで「あの時の私はツイてなかった。でもその後挽回したんだ。結構頑張ってるじゃん」って数年後に読み返した時に自分を励ましてくれるかもしれない。理想の自分になるために戦った日常を書き留めることはなかなか悪くないと思う。

今日もまた慌ただしく一日が終わろうとしている。今日は日記にどう書こうか。そう考えるだけで私の日常が何だか輝いてくる気がする。

では素敵な一週間を。

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